韓国 Y&T
概要
韓国/Y&T Power Tech., Inc
製造拠点(シリンダライナ)
韓国 忠淸北道 陰城郡 三成面 龍城里 959-1番地 陰城ハイ-テク産業團地
Eumseong-hightech Industrial Complex, 959-1, Yongseong-ri, Samseong-myeon, Eumseong-gun, Chungcheongbuk-do,Korea.
海外赴任者インタビュー
本間 憲裕
韓国に赴任して、約2ヶ月が過ぎました。まだまだ不慣れでわからない事もたくさんありますが、こちらの状況についてご説明したいと思います。
Y&Tは、韓国の大体真ん中にある陰城(ウムソン)という田舎村にライナ工場、南東の大邱(テグ)という大都市に焼結工場と2カ所に事業所があります。メインはライナ工場の方で、私も通常はライナ工場へ出勤している関係上、その近くの人口1万2千人ほどの田舎町に住んでいます。焼結工場の方はTPR岐阜工場がマザープラントで、私はあまり詳しくないので細かくは関わっておらず、まだ2回しか工場へも出向いていません。
そこで今回は、ライナ工場を中心に紹介したいと思います。ライナ工場は元々、今の工場より南へ1時間ほど行った大田(テジュン)という都市にあったのですが、都市の再開発といった都合上工場移転をやむなくされて、5年ほど前に現在の位置に引っ越してきました。したがって工場自体は比較的新しいのですが、肝心の設備は以前のままなので、かなり老朽化してきています。また、工場は事務所があるメインの第一工場と、交差点を挟んだ斜め向かいにある第二工場に分かれており、第一工場には鋳造5ラインと加工ライン17ライン、第二工場には鋳造2ラインと加工4ライン、また溶射2ラインがありますが、全体的に広々とした設備配置で通路にはとても余裕があります。
生産数量は月200万本弱で、ピーク時の2、3年前より2割ほど数が落ちています。今後も増産の見込はあまりないので、ヒュンダイ自動車の再起を期待しています。しかし、もし数が増えれば増えたで、ヒュンダイ自動車からの値下げ要請が大きくなり、利益には結びつきにくい構造になっていますので、やはり原価低減等自社努力がかかせません。今は鋳造の材質不良対策や、設備老朽化に伴う故障対策、今後増えるであろう外周溶射への対応等が主としたやるべき事になっています。
一番大切な食については、みなさんの想像通り、韓国料理自体比較的日本料理に近いので困り事はありません。ただ、料理の美味しさでは個人的にはトルコ料理の方が好きでした。FTLEもY&Tも昼食が会社で食べられるのは一緒ですが、トルコ料理は大変美味しかったのに対して、こちらはまずまずと言った感想です。
その代わり、最近自宅から30分程度の町にリーズナブルな日本料理店を見つけました。土曜の昼は、そこで美味しい日本料理を楽しんでいます。
買い物に関しては、私の住んでいる小さな町では、衣類や靴などはあまり探せないので、今のところスーパーマーケットか百均でしか買い物が出来ません。かといって買い物目的でソウル等まで行くのも面倒なので、必要な物は日本に帰った時にでも買うのが一番かもしれません。
韓国は日本に近いので行き来は簡単だと思っていましたし、実際仙台空港からの直交便が毎日あるのですが、朝9時半発の仁川空港便に乗るためには自動車とバスの乗り継ぎのため、早朝3時半にはアパートを出なければならず、寒河江到着が午後3時過ぎとまるまる半日かかるので、思っていたよりは大変です。ただし、それでも他の海外拠点と比較すれば楽にはちがいありません。それでもこれは私の場合で、日本からの出張者に対しては、こちらから自動車で運転手さんが空港まで迎えにいってくれるので、もう2時間くらいは時間短縮出来ます。どうぞ皆さんY&Tにいらして下さい。