ブラジル TPRBR

概要

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 ブラジル/TPRBR: TPR Industria de Pecas Automotivas do Brasil Ltda.

 製造拠点(シリンダライナ) ブラジル サンパウロ州 Av. Armando Lopes Ribeiro 410, Colonia Rodrigo Silva,Porto Feliz, CEP: 18.540-000 SP, Brazil.

 海外赴任者インタビュー

大谷 康一

TPRBR(TPR INDÚSTRIA DE PEÇAS AUTOMOTIVAS DO BRASIL LTDA.)はサンパウロ州ポルトフェリス市にあります。サンパウロ市から西へ120km、車で1時間40分ほどの場所にあります。ポルトフェリスは人口53000人の町で、その中心地から南に5kmの工業団地にTPRBRがあります。工業団地とは言ってもTPRBRを入れて工場が2軒しかなく、整地された広い土地を独占しているような贅沢な立地条件です。近々、スーパーマーケットが建設されるようで、今はまだ何もありませんが完成を楽しみにしている所です。

TPRBRは2016年に設立しシリンダライナの生産拠点として創業を開始しました。鋳造が1ライン、加工が2ライン体制で、月産能力約20万本の能力を持っています。当初の計画からは変更もあり遅れはしましたが、直近では月産18万本の数量まで増加している状況です。

ブラジルの言語はポルトガル語ですが、正直何を言っているのか理解できません。しかし、TPRBRには日本語を話せる方が数名いるため、普通に日本語でコミュニケーションが取れて助かっています。ただ、多少「山形弁」になっているのは少し気になる所ですが、自分にとっては馴染み深い言葉が聞けるのは嬉しく感じます。

そして、人種が多種であることもブラジルの特徴で、ヨーロッパ系やアフリカ系、アジア系など5つの人種に分けられるそうです。赴任したばかりの頃、日本から出たことが無い私にとっては、この環境に不安を感じていたのを思い出します。しかし、毎日見ているとそれが普通になり、いつの間にか慣れていることに不思議な感じを覚えました。また、ブラジル人は人が好きで、喋りだすと止まらない感じがします。ホームパーティにも何度かお邪魔しましたが、親戚や友人が集まり、音楽とお酒とバーベキューとお喋りが遅くまで続きます。これまでの経験で言えるのは、皆家族を大切にする温かい人達が多いという事です。

交通事情は乗用車とバイクが主で、会社があるポルトフェリスでは馬も道路を走っています。土地が広大なこともあり、牧場も多いことが理由です。赴任者は自分で車の運転はせずに、現地の運転手から送迎をしてもらっています。市街地の混雑とバイクのすり抜けや追い越しを見ていると自分では運転できないと感じます。住んでいる所は会社から南に37km、約45分のソロカバという街になります。物価は高いですが多少の日本食材も手に入れる事ができ、歩いていける範囲にスーパーやBARなどがあるので、特に生活に困ることはありません。 

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ブラジル料理と言えばまずは「Churrasco シュハスコ」が有名です。牛肉をメインに豚や鶏肉の塊を串に刺し、じっくり炭火で焼いた料理です。大きな肉の塊を目の前で切り分けてくれる店もあり、見ても食べても楽しめる料理です。最近食べた物では「Moqueca ムケッカ」が美味しかったです。魚、エビ、タマネギ、ニンニク、トマト、コリアンダー等の材料から作る海鮮シチューです。これをご飯とピロン(魚介スープのソース)とファリーニャ(キャッサバの粉)と一緒に食べます。ただし、量が多いので注意が必要です。他にも、フェジョアーダ、パステル、ポンデケージョなどブラジルを代表する料理がたくさんあるので、楽しむことができます。

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観光も魅力があります。リオのコルコバードの丘にあるキリスト像やカーニバル、サンパウロの南米最大級の大聖堂「カテドラル・メトロポリターナ」、イグアスの滝など有名な観光地がたくさんあります。最近まではCOVID-19の影響で制限されていましたが、収束も見えて来たこともあり、これから少しずつ経験したいと考えています。

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最後になりますが、海外赴任に抵抗を感じたのは素直な気持ちですが、日本では経験できない貴重な時間であり、自分自身のキャリアアップと考えれば頑張れるのではないでしょうか。これを読んだ方が、少しでもブラジルに関心を持って頂けたら嬉しいです。Muito obrigado!